さて今回はフランス国内に限定されたクライシファイドサイト « Le bon coin » (ル ボンコワン)を紹介します。
実はフランスでは、日本とは真逆で、クライシファイドサイトがかなり発展していて、サイト数が多いです。ル ボンコワインと並んで、特に有名なのVivastreet, Topannonceなのが挙げられます。
今回紹介するル ボンコワンは地方密着型で、利用規約によると、売ろうとする物品が実際に申告した場所にないと売れないという事になっています。
上に「限定」と書きましたが、それは上記の「出品されているものがフランス国内」になければならず、「投稿もフランス語」で記述されていなければいけないという規制がかけられているからです。
少し本論から外れますが、投稿がフランス語でなければいけない理由として、「1994年8月4日制定の94-345番のフランス語使用に関する法律」 « la loi n°94-345 du 4 août 1994 »が関わっているからです。この法律は、商品、サービス、広告、公共の場におけるメッセージ、労働法規、コンフェランス、視聴覚機器に関する全ての記述はフランス語で記載されなければならないという事が定められています。
ですので、このサイトをある程度使いこなせるようになれば、フランス現地の人間しかお目にかかれない車が見つかる可能性がかなりた高くなるのです。
ちなみに、かなり外れますが、今欧州は景気が悪く、フランスも同様に景気が悪いです。この会社のカスタマーセンターと運営はフランスには無く、実はマルタにあるそうです。景気が悪くてあぶれている若くて使えるフランスの人材を、物価の低いマルタで雇ってコスト削減をする一方、フランスの若い連中もマルタの自然環境と物価が安くて生活しやすいというメリットから、で皆喜んでいくそうです。EU圏ってのは移動の自由が利いて本当におもしろいですね。
さて、本題にもどりましょう。
サイトのトップページ
まずはサイトへのアクセスです。http://www.leboncoin.fr/をアドレスバーに入力しトップページへ行きましょう。そうすると以下の画面に辿りつきます。とにかく全てフランス語なのでパニックになりそうですが、仕組みが分かれば実はかなり簡単です。
さて、フランス地図の上でマウスカーソルを動かしてもらうと、以下のように、カーソルが通った地域がオレンジ色に変わるのですが、
このページではまず地方を絞りますので、好きな地方の上にカーソルを持って行ってクリックしましょう。
お好きな地方を選びましょうと言いましたが、車の海上輸送を考えた時、港がある地方で購入したほうが陸上輸送費が安く上がるので、ここではフランス最大の港のあるLe Havreが位置するHaute Normandie(以下地図)がベストかと。
またパリからLe Havreまでの陸上輸送網がまでかなり発達していますので、パリの位置するîle-de-France(以下地図)でも問題はないでしょう。
今回はとりあえず、最初の地方Haute Normandieをクリックして次のページへ進みましょう。そうすると、以下の画面が出てきます。この状態ではまだ検索を全く絞ったことにはなっていないので、ソファーやパソコンやらなんでも表示されてしまっています。
ですので、上画像内で赤枠で示されているところから検索を絞っていきます。
フィルターの使用法
基本的仕組み
s Le bon coin内の標準検索はタイトル内、投稿文内双方の検索になります。タイトルのみの検索をしたい場合はRecherche dans le titre uniquementにチェックを入れてください。かなり絞れます。
s フランス語において使用するアクセント : ^ ¨ é è ç は入力しなくても問題ありません。
s NOT(大文字)を使う :
NOTを使うと除外してくれます。これは例えば、ポルシェをなんでもいいから検索したい時、あるポルシェの車種のみを除外したい時に便利です。
例) 「Porsche NOT 356B」という様に検索をかけると、356B以外のポルシェ車に関する投稿が全て出てきます。
s " "を使う :
この機能を使うと、入力したアルファベットの組み合わせのみ検索してくれます。これ無しでは投稿内にある余計な文字を検索してしまうので、検索の精度を高めたい時には便利です。
カテゴリー指定
まずはカテゴリーを絞ります。[Toutes catégories]のフィルターを一度クリックしましょう。すると以下画像の様に選択肢が出てきますので、一番上にある[voiture] : 「車」をクリックしましょう。
この操作後には、カテゴリーフィルターの下に年式、走行距離、値段など様々なフィルターが表示されますが、これは一まずおいて置いておきます。
検索地域指定
まずはカテゴリーフィルターの右にあるフィルターでもう一度検索をかける地方の選択をします。
ここではまず、3段階に選択肢が分かれています。これは広域検索の選択肢です。
1. [Haute Normandie] 先ほど最初に選択した地方ですね
2. >[Régions voisines] 隣接地方を含んだ範囲まで検索範囲を広げてくれます。これは便利です、ターゲットとなる地方を最初に選択して、ここのフィルターで中域検索にかけれます。
3. [Toute la France] 検索範囲をフランス全土に拡大できます、ここでしかフランス全土の広域範囲を設定できませんので、フランス全土で検索をかけたい人はここのフィルターを利用してください。
その下にまた絞り検索項目があります。これは地方内の県を指定する項目です。ここでは2県が表示されています。県の住民ならこれは効果があるかもしれませんが、日本へ持ってきたいと言うのであれば余り意味ないので、ここでは双方選択しません。
s [Eure]県
s [Saine-Maritime]県
今回の地域条件絞り込みでは範囲を[隣接地方を含む]に指定してみました。
車の検索条件指定
さて、車の検索条件を絞り込むその他のフィルターに関してです。以下5つのフィルターが利用可能になっています。
1. Prix : 値段
2. KM : 走行距離
3. Année : 年式
4. Energie : 動力源
5. Boîte de vitesse : 変速機
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1. Prix : 値段
まずは値段帯の設定から。以下は設定可能価格帯を示した画像です。ユーロ建てで左側が下限、右側が上限です。
上限の一番下に[Plus de 50 000]とありますが、[5万ユーロ以上]という事になりますので実質上、上限無しの設定になります。また下限は0からですので、安い車を探している際には便利です。
2. KM : 走行距離
次に走行距離の指定です。以下の画像にて下限上限が示されています。(左が下限、右が上限)
ご覧の通り、下限は0kmから選べ、上限は「25万km以上」:[plus de 250 000],すなわち上限無しまで設定可能です。
3. Année : 年式
さて検索する年式の指定です。(下限左・上限右)
下限の限界には「1960年及びそれ以前」: [1960 ou avant]の選択肢がありますが、これは実際には生産年の下限無しという事になります。上限に関しては今年の2012年が最高になっています。例えば、1973年以前に生産された車は、日本に輸入した際に排ガス検査を受けなくてよいという決まりがありますので、上限を1972年・下限を1960年以前に設定すると、日本で排ガス検査の必要ない車を検索してくれます。
4. Energie : 動力源
動力源の選択肢は計5つあります。
Essence : ガソリン
Diesel :ディーゼル
GPL : LPガス
Electrique : 電気
Autre : その他
この項の設定をしなければ、全てひっくるめて検索してくれます。
5. Boîte de vitesse : 変速機
変速機の設定は
Manuel : マニュアル
Automatique : オートマ
以上2種設定できます。他の設定と同様に、設定しなければ双方ひっくるめて検索してくれます。
検索開始
さてここまで解説してきましたが、そろそろ検索開始しましょう。一先ず私が設定した検索条件をご覧ください。
指定条件は、キーワードにLotus、カテゴリーフィルターに車、地域フィルターに隣接地方も含む、以上の大まかな検索条件で検索してみました。言い忘れていましたが、検索開始の際には、[RECHERCHER]というオレンジ色のボタンをクリックすれば検索が開始されます。
検索結果をご覧ください。
ここではLotus以外の車が色々検索に引っかかって来てしまっています。これは本文にLotus という文字郡があるためでしょう。Lotusの売りを検索したいので、[タイトルのみ検索]にチェックを入れ(以下画像内の赤枠の部分です)、再検索します。
そうするとLotusに絞られた検索結果が出てきますね。
この検索結果でも満足なのですが、このサイトは売り手をディーラーと個人売買別々に表示する機能も持ち合わせいます。上の画像の赤枠に[Toutes] 両方/ [Particuliers] 個人 / [Professionnels] ディーラー、と表示されているのが見えますでしょうか?画像内では[Toutes]がオレンジ色になっていますので、この検索結果はディーラー、個人売主両方の投稿が閲覧できますが、これを個人売主に切り替えると以下の画像の様に個人売主の投稿のみを表示してくれます(これはディーラーに関しても同様です)。
お疲れさまでした、以上が大体の説明になります。
次回はフランスで狙い目の車を紹介したいと思います。